選手入場!
赤コーナー!
クラシックネガの写りに身悶えすること1年半!
嫉妬と歯噛みを繰り返し、愛憎入り乱れる葛藤の果てに産み落とされた禁断の鬼子(プリセット)!
【Basic_nega】あああっ!
青コーナー!
FUJIFILMのデジタルは撮って出しこそ至高!
フィルムシミュレーションの名前に偽りなし! フィルムのプロが徹底的に積み上げてきた知見とユーザーの熱意が融合するとき、カメラ内現像を越えた新たな地平が切り拓かれる!
【RCD 3100G】いいいっ!
というわけで、比較してみた。
フィルムシミュレーションの撮って出し設定は、それなりにがんばって作り込んだLightroom用のプリセットにどこまで迫れるのか? 所詮素人の作ったプリセットじゃ、プロのエンジニアが汲み上げた撮って出しには太刀打ちできないのか?
フィルム風現像頂上決戦!(超ミニマム級) ファイッ!
ROUND 1
オープニングシチュエーションは、いきなりの室内暗所!
全体的に照明の白熱灯に引っ張られてのっぺりしてしまった感のある撮って出しに対し、ハイライト部分には照明の色味を残しつつも、ネガキャリアの黒もしっかりと表現したプリセット!
白からグレー系をきちんとWB調整で再現できるプリセットの強みも出ているか!?
ROUND 2
室内暗所の攻防続く!
地球儀のハイライト面で自然な階調を見せるのは、撮って出し!
プリセット側は、青みがややわざとらしいか!?
フィルムシミュレーション撮って出し、一歩も引かず!
ROUND 3
さあ、前半戦激しい主導権争い!
おっとここで撮って出し攻める! 息子氏のトレーナーやデニムの色味、自然だ!
カラークロームエフェクトを効かせた赤の濃厚さをジャッジはどう見るか?
プリセットも褪せた空気感がフィルムらしさを示しているぞ! まだまだ勝負の行方は見えない!
ROUND 4
ここでプリセット、スタイルをチェンジ! シアン寄せからマゼンダにスイッチしてきた! おおっと!? これは撮って出し戸惑いを隠せないか!?
ROUND 5
試合は中盤戦。
基本補正とスポイトでのWB調整は思いのままのプリセットが、マゼンダかぶりという「らしさ」と「雰囲気」のコンビネーションで押していく!
だが、撮って出しも色温度の低さを逆手に取った、統一された色調で冷静に打ち返しているぞ!
「好みの問題」と言われればそれまでの、際どい攻防! 両雄の一挙手一投足から目が離せない!
ROUND 6
さあ、いよいよ後半戦!
ここでついに、晴天・屋外の真っ向勝負だーっ!!
撮って出し、プリセットともにリング中央で仁王立ち! 動かざること山の如し! お互いの意地とプライドを賭けて、日に焼けた消火設備の退色した赤と、落ちるシャドーの表現に命を削る!!
ROUND 7
壮絶な乱打戦になったーっ!!
方やハイライトの白飛び覚悟で空の青を見せに行き、方や色がくすむリスクを冒してもやや日が傾き始めた時間帯のアンバーな塩梅を拾って整える!
ROUND 8
ここで両者、一旦距離を取っていく。
クロスレンジのストリートスナップで勝負がつかないならば、足を使った遠景勝負ということか!?
やはりここも撮って出し、締めたシャドウと空の青は譲らない! 一点突破!
プリセットもフェードした暗部をも取り込んだ全体の情感でオールラウンドに対応!
ROUND 9
青と緑こそが、再現した記録用100の本懐!
撮って出し、譲らない! 譲らなぁぁぁい!!
いいや! 夕暮れの暖かなグラデーションにこそ勝機有り!
プリセットも打ち返していくうう!!
ROUND 10
ついに最終ラウンド!
ここで両者再び最接近だーっ!!
お互いに手の内はすべて出し尽くした! あとはもう、ただ己の力を信じ、最後の一滴まで振り絞るのみ!!
……あーっと! ここでゴングが鳴り響くーっ!
死闘10ラウンド、KO決着ならず! 勝負は判定に持ち込まれたー!
あなたの判定やいかに?
自分が気持ちいいだけで、文字どおり独りよがりなお馬鹿企画で恐れ入りますって感じですが……なんか思ったよりも見応えのある勝負になりました。
が、カラーバランスから何から自由自在に調整できるLightroomプリセットに対し、ごく限られたパラメータしかいじれない中でこれだけの表現を作れるフィルムシミュレーションはやっぱり凄いなと。
僕としては自作の稚拙なプリセットだということもありますが、スプリットでフィルムシミュレーションの勝ちなんじゃないかなと思ったり。
世界戦を戦えるような凄いプリセットならどうなるのか? はたまた、最強クラシックネガを擁し、カラークロームブルーも適用できるX-T4やX-S10なら??
興味は尽きないところですが、皆さんの判定はどうでしょうか。
あ、世界戦を戦うというので思い出しましたが、今回が12Rではなく10R設定なのは、日本国内のランキング戦を想定しているからです!(どうでもよく細かい)
今回のお供
では、この辺で試合会場から失礼いたします。
次の試合でまたお会いしましょう!
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※コピーは公式サイトより引用