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【フィルム】二眼レフで中判フィルムデビュー

二眼レフを使ってみたい

…使ってみたくない? みたいよね。

フィルムはどんどん高くなる一方な昨今、どうせ高いならでっかい中判フィルムで撮って「高いことも楽しむ」なんてのも悪くないかなと思ったわけで(もちろん、平和な家庭生活に影響の出ない範囲で!)。

じゃあ、カメラをどうするか? 蛇腹? いいよね、カッコいいし。

だけど、せっかくなら使ったことのない、古くて新しい世界を見せてくれるやつがいい。

となると…二眼レフか? 二眼レフだな? 二眼レフに違いない。

よし、二眼レフにしよう!

…と、思い立って一週間。

一口に二眼レフと行っても、天下の名機「ローライフレックス」を筆頭に山のような種類が出回っている中古市場で目眩を起こす僕。

…わからん、さっぱりわからん(笑

うん、そういうときは…

そうだね。信頼と安心の「カメラのロッコー」さんだね!

 

ご相談したところ整備途中の物があるとのお返事をいただき、Jカメラ店に並ぶ前に予約注文!

Contessaの一件以来、僕はロッコーご店主のお仕事ぶりに惚れ込んでおり、ここなら絶対に変な物掴まされる心配は無いとすべてお任せ!

…すいません。お手数おかけします。

ロッコーさん的には、中判についてはご自身でも整備に絶対の自信があるペンタコンシックスというカメラか、僕も愛用しているContessaの姉君であらせられるIkontaを勧めているようなのですが…今回は完全に僕のワガママで…あんまり手を付けない二眼レフを…。

申し訳ないので、せめて商品リンクを張っておこう…。好きな方に届きますように。

j-camera.net

j-camera.net

(※2022/08/02の情報です。売り切れご注意)

だそうです。わくわく。

わくわくしてたら、そこから一山あったようで…。ありがとうございます。ありがとうございます。

できたー! わーい!!

こうして、無事に手元に届いたのがこちら!

旧・小西六(現・コニカミノルタ)製の国産二眼レフカメラ『KONIFLEX Ⅱ』。

たくさん種類がある二眼レフの中から僕がこれを選んだのは、もちろんロッコーさんにたまたま整備途中の機体があったからというのもあるんだけど…

  • 85mmと長め(35mm換算で46mm相当)のレンズ
  • ファインダーを明るくするコンデンサーレンズ搭載
  • 最速1/400という、当時としては程々高速なシャッター

この辺に惹かれたため。

特にレンズ。二眼レフは、大体75mm〜80mmとやや広角寄りのレンズを採用している機械が多い中、このKONIFLEXⅡは85mmを採用。35mm換算で50mmにほど近い標準画角っていうのが、使いやすいように思ったわけです。

あと、

これ。

こういう細かい仕事、好き。

事実、コンデンサーレンズと相まってもの凄くピントが合わせやすい! よく定型句で「ピント面が浮かび上がるような」なんて言うけど、まさにそれ。

被写体と背景が離れてる時なんかもう、3D眼鏡かけて見る映画まんま。ぐわっと飛び出してくるようなファインダーは、体験してもらうしかない…。このファインダーで遊べるというだけで価値がある。本当に。

早速撮ってみた。

…とまぁ、素人の能書きはこのくらいにして、とにかく使ってみる。

フィルムは自家現像できるモノクロ。FUJIFILMのACROS100で。

ちなみに2019年に期限が切れたものを格安で購入したんだけど、まったく問題なかった。数年程度切れてるやつは、見かけたら積極的に買っていきたい所存。少しでも節約。

あっという間に終わった…。

恐るべし中判。たった…そう、たった12枚…。わかっちゃいたけど、これでちゃんと撮れてなかったらと思うともう…。

頼むで…。

などと遊びつつ…。

撮れてたー! 良かったー!

KONIFLEX Ⅱ ファーストロール

解像が良すぎてもろにかみさんの顔とか写っちゃってるのは除いたけど、ファーストロールの写真をどうぞ。

去って行くかみさん。…捨てないで(笑

近所の石門とランプ

巻き上げ忘れの多重露光…。中判フィルムカメラの洗礼…。

洗濯物

…のそばで遊んでいる娘’s

ユリとアジサイ多重露光で幻想的に撮……嘘、またやっちゃった。

クルミ若木。3年ぐらいこの大きさなんだが…上に伸びないんだろうか。

7月終わりにまだアジサイ

サンキャッチャーを見上げる。

ジューンベリーの木

仕事場より森を望む

…いやぁ、この世界はマズいね。帰ってこられなくなるね。

アジサイの葉っぱの解像感。

薄暗い屋内、壁のグラデーション。

洗濯物、スカートにできた皺の質感や濃淡。

ネットにアップする用にサイズを落としてしまっているけど、それでも漂ってくる35mm判との情報量の差みたいなものを感じ取っていただける…と…。

2ロール目以降も楽しみしか無い。

今回はあくまで試写なので、次からはもっとじっくり、ゆっくり、噛みしめるように味わえたらいいね。

今回のお供

Amazonに売ってるわけないやろ!

…と思ったら、使い方マニュアル本をKindleストアで自費出版してる方がいた。

念のため買っとこw

僕が今回使ったのは↑のACROS Ⅱではなく旧ACROSのほうですが。