すまん、本命はこっちなんや
先日公開した新プリセット『柔光』な……あれはその、なんだ、いわゆる前振りってやつで…な…。
すまぬ! ちょっとでも注目浴びたくてセコい真似をしました!
や、『柔光』も自然な感じでいいプリセットになった自負はあるんだけど、今回新たに公開する三種類を仕上げるためのベースと言うか、下敷きという側面もあったのデス。
このベースあったればこその三種ということで、ひとつ。ひとつ!
すぐお見せしますんで…
ちょっとだけ、派生三種の解説を。
- 『黄陽』こうよう
- 『彩枯』さいこ
- 『暖包』だんぼう
今回はそれぞれ、上記のように名付けました。
『黄陽』
その名のとおり、全体的にふんわり黄色ベースの暖色をまとわせるプリセット。
ベースプリセットの『柔光』からの正統派生。更に穏やかな雰囲気を作り出せます。
『彩枯』
「彩りが枯れる」と書いて、『彩枯』。インスタ界ではイマイチだけど、Twitterでは大人気な彩度下げまくり系プリセット(エコーチャンバー現象)。
『暖包』
『黄陽』にマゼンダかぶりを加えて、さらに暖色系に寄せたプリセット。ぱっと見一番派手に変化するのはこれ。
暖かく包み込むから『暖包(だんぼう)』。…いかん、どうもなんでもダサくしてしまう悪癖がまた出てきた。
作例〜
じゃ、実際に適用した作例を。
Nikon Df
まずは、僕の愛機Dfで。
こちら、カメラプロファイル『標準v2』。
順番に見ていくとこんな感じ。
以下、すべて同じように、ストレート現像・①『柔光』・②『黄陽』・③『彩枯』・④『暖包』の順番で掲載。
FUJIFILM X-T1
前回に引き続き、ハシモトさんの作品から。
手のひらに乗せた大きな柿の印象、背後に並んだキューブ状の何か(肥料とかかしら)、そして手そのものの雰囲気が変わっているところにご注目。
ひなびた温泉街(渋温泉)の夕暮れ時。
『暖包』で夕暮れを強調してもいいし、『黄陽』で旅館の看板と壁に注目させるのも有り。
秋口のひんやりした空気を感じさせたいなら『彩枯』か。
Nikon D850
続いて御香香さん提供のD850から。
黄色く色づいた葉の雰囲気に馴染ませる『黄陽』。
岩肌と水面を際立たせる『彩枯』。
中央、真っ赤に染まる葉を更にプッシュする『暖包』。
Hasselblad X1DⅡ
うたさん提供のX1DⅡ。なんでもいいけど、どのデータも処理が重いw
空の変化はすぐに見て取れるので、非常にわかりやすい適用例に。
でも、ぶっちゃけハッセルは基本補正だけで十分な気…が…。
ハッセルだと、どんなプリセットでも掛かりすぎてる印象になるのは、RAWに残っている色の情報量が他と桁違いだから。
例えば、「ハイライトにわずかな赤みを強調」と設定した場合、ハイライトに残っている赤色の情報が豊富すぎるためにこちらの予想を超えて赤みが増してしまう…んだと思う。
SONY α7Ⅱ
Kanさんご提供のα7Ⅱから。
水面は空や雲と同様に効果がわかりやすい。
まるで違う時間帯の写真のようになるねー。
OMDS(OLYMPUS) OM-1
OMDS(OLYMPUS)のRAWは本当に使いやすくて驚く。
他となんか違うのこれ? データ量? でも同じマイクロフォーサーズのPanasonicよりしっかりデータ残ってる感じする…感じだけ?
PENTAX K-S2
再び自前のPENTAX K-S2。
RAWだとAdobeカラー・標準になってしまう問題回避のため、デフォルトのカスタムイメージをカメラ内でJPG化したもので検証。
雪は…難しいね。プリセット殺しの素材。
SIGMA fp
こちらも自前のSIGMA fpから。SIGMA自慢のFoveonセンサーの色味をエミュレートしたカラーモードに当ててみた。
『黄陽』使うなら『ClassicYellow』そのまま使えばいいし、『彩枯』当てるなら『パウダーブルー』のほうがより効果的。『暖包』なら『SunsetRed』で十分…。
…SIGMA強い。最初から「色を変化させること」に特化してるセッティングには勝てません(笑
FUJIFILM GFX100S
気を取り直して…って、また来たよ中判デジタル!!
デジタルではGFX、フィルムではローライコードを使いこなす中判マスター、shigitokiさんからGFX100Sで撮影したデータをお借りしました。
RAWのご提供の申し出もあったんですが、今回はあえて「Twitterに投稿したJPG」という、Instagramのフィルター的な使い方に一番近いものを検証。
GFX100Sで撮影した写真でわざわざそれやるか!? …いや、ハッセルのRAWで僕の非力なMacBook Airが昇天しかけたのでもう嫌だとかそういうわけではな…く…。
いやー、JPGになろうがGFXはGFXだわ。
むしろRAWの莫大な情報量がJPGになることで適度に抜け落ちて、プリセットの効果や狙いがより強調される感じに。
ねー、どうすかこの爽やかな感じ!
『彩枯』で撮るハイキーな夏の海! いいでしょう? 映えちゃうでしょ?
これは本当にいい作例になりましたわ。
Leica M10
…マジかよ。やるのかよ。色んな人を敵に回す気がするんだよなぁ、ライカマエストロ(画像処理エンジン名)に手を入れるのはさぁ(笑
勝手にもうマブダチだと思っている…いや、カメクラみんなのマブダチ、あめちゃんご提供。
完成されてるって! 何この情緒だけ煮詰めたようなしっとりな写り。いいよ、プリセットなんかかけなくて。…えー、やるのー? ほんとにー?
おおう! なんか思った以上にガラッと変わったよ。
良し悪しは…皆様のご判断で!
どうか来ないでライカ警察!
ダウンロードはこちら
…というわけで、中にはちょっとプリセット使うのに躊躇するようなものもありましたが、皆様の温かいご協力で、僕だけでは検証できない細かい調整にも目を配れた…と思うプリセットができました。
作例・作品ご提供いただいた皆様、本当にありがとうございました。
『アナタの写真が劇的に変わる(…んじゃないかな)! 魔法のプリセット!』
ぜひ持ってってください。
利用自由! 改変自由! 完全無料!!
『柔光』
ほぼトーンカーブのみの編集。ベースプリセット。
PC編集用.xmp
スマホ編集用.dng(設定をコピーして適用したい写真にペースト)
『黄陽』
黄色系暖色寄せ。陽だまりのような(笑)暖かみのある写真に。
『彩枯』
青系寒色寄せ。彩度低め。清涼で爽やかな印象に。
『暖包』
マゼンダ系大幅暖色寄せ。黄陽よりも更に暖か〜。
全種類まとめてDL
Zipでくれ。
今回のご協力!
最新機種、X-T5が発表されても褪せない魅力はハシモトさんの作例をご覧いただければすぐわかるはず!
ハシモトさん、ありがとうございました。
御香香さんが沈むFマウント沼は広くて深いぞ。
御香香さん、ありがとうございました。
こちらも最新機種に湧くユーザー界隈だけど、非常に高い次元でバランス良くまとまったいい機種。Kanさんのように光を美しく捉えよう。
Kanさん、ありがとうございました。
もっとカジュアルに楽しむマイクロフォーサーズも。
同じマイクロフォーサーズでもこいつは物が違う…。
使いこなして葉月さんのように美しい信州を撮りに来て。
葉月さん、ありがとうございました。
縦グリップ…いらないよ…って人はこっち。
伝説の名機の名を冠した弩弓フラッグシップだぞう。
欲しい! けどまったく手が出る気がしない!! 当たれ宝くじ!!
うたさんが見ている驚異の等倍RAWをのぞき込む勇気はあるか?
うたさん、ありがとうございました。
ハッセルは無理でもこっちならあるいは!?
shigitokiさんが「アメ沼トーク」でも熱く語り抜くGFXの世界へようこそ。
shigitokiさん、ありがとうございました。
すんませんでした…本当に。完成されたJPGを手にすればLightroomなんかもういらないんじゃないですかね…。
あめちゃんが撮るような、しっとり優しい写真世界に浸りたいあなたに。
あめちゃん、ありがとうございました。
カラーモード…強い…。これもLightroomいらずかもしれんね。
そしていつもメンバー。
…無くなるぞ? 急げ!(何度目だ)
最新エントリー機「KF」が出ちゃいましたね…。
DCU5を通さずに「里び」が使えて、限定カスタムイメージにも対応したK70…買い換え…有りだよなぁ…。(脱線)
もうここで、だいぶお布施してるんだからさ…追加で余計なお布施はいいじゃん? な?(笑
ニューラルフィルターとか使わないなら買い切っちゃう手もあるよね。