真冬のご町内は寒い
僕の住んでいる町の特殊な条例で、
「氷点下5度を下回らないと寒いと言ってはいけない」
というのがあります。
……嘘です。無いです。そんな条例あってたまるか。
いやまあ、標高1,000メートル近くともなると、「寒い」の感覚が平野部に住んでる方とはだいぶ異なるんですよという高地マウントとして軽く流してもらいつつ、朝9時前後でも氷点下10度近くなることもざらというキンキンのご町内を飽きもせずにウロウロしているよという話です。
…とにかく、さみぃんだわ。
でも、この冷え切った空気の中で撮る写真ていうのは、こう言ったらなんだけどまた格別なのも確かでね。
何もかもが、触ればパリッパリに崩れてしまうんじゃないかと思うほどの冷たさと清冽さというのは、多分ちょっと都会では味わえない。
北海道の原野に突っ込んでいくような人からすれば、何を大げさな…と思われるのかもしれないけど、僕もある程度冬の北海道は体験したことはある。
でも、あの荒々しい大自然の前に息を潜めつつ立ち向かっていくようなあの感覚と、この町のただ静かに冷たさが上から落ちてくるような感覚は、若干違うと思っているんだな。
避暑地の町なんだけどね、ここ。
夏は夏で、この町の涼しさというのは他を持って代えがたくて、毎回、出張で東京駅に降りた瞬間にもう帰りたくなるw
似たような高原の町なら同じような感じなのかと、夏に新潟の高原に行ってみたこともあるけど…別次元の暑さだったよ。つーか平地と変わらん。
それからはもう「○○高原」とか名前ついてても、標高900メートル以下は信用しないぞと。
…それでも、移住して6年経った僕の気持ちとしては、この町は冬のほうが好きなんだなぁ。
冬のご町内は、幹線道路を1本外れたらもう、無音が耳に響くほどに静かな場所だらけだ。
逆に夏は、どこへ行っても騒々しい。
路地の1本1本にまで観光客と車が詰まっている。
どっちがいいかは、人それぞれなんだろうけど…冬、どうすか?
できれば一週間くらい。
最初の二日くらいは、「寒い」しか言えないかもしれないけどw
そこ乗り越えたら楽しみを見いだせるようになる……んじゃないかな(弱気
今回のお供