PENTAX SL初出動
殿堂入り(使い込みすぎて修理にえらい手間がかかる)したお爺ちゃんのPENTAX SPFに代わるM42レンズ用の後継機が必要だなーと考えていたら、PENTAX SLに巡り会った…という話は、以前書いたとおり。
で、今回はそのSLで撮った最初のネガを現像したのでそのお話。
…実は、SLを諏訪写真機さんにて衝動買い運命の出会いで購入したその日、空シャッターのフィーリングが良すぎて家まで我慢できず、裏路地の縁石に座り込んで本当はバルナックに突っ込もうと思っていたVenus800を詰め、その足で新宿駅まで向かう道中を撮り歩いてしまっていた(笑
SL × FLEKTOGON
レンズはその日、KFについていたFLEKTOGON 35/2.4を付け替えて。
KFはボディーキャップして鞄の底に沈んでもらった。
日中活躍してくれた日の記録はこちら。
本当は夜になったらVenus800を入れてもらうはずだった、同日のバルナック(笑
夜の新宿、1stショット。
前にカメスズ(カメラはスズキ)さんでやっていた、郵送現像出すとフィルムが当たるキャンペーンでいただいたVenus800。
とにかく高速シャッター切れる機械を持っていなかったので、使いどころに困っていたのだけど、夜スナップなら…と持ってきておいて良かった。
だいたい1/60〜1/30秒のカットばかりで手ブレが心配だったんだけど、PENTAX SL…ミラーショックが少なくて良い機械だなと。
OM-1Nも一眼レフとは思えないぐらいミラーショック少なくて撮りやすいカメラだけど、それに匹敵するかも…という感じがする。
ね、もう全然平気。ピタッと。
そしてフィルムで使うFLEKTOGONの描写はまた格別。
本来画角の35mmで撮れるので、余すところなく味わえる。
スナップやってる人は、「ボケすぎない良さ」みたいなのわかってくれる人多いんじゃないかと思うんだけど、そのボケボケじゃない背景の情報に上品さを感じるというか。
オニヅカタイガーのネオンが光るビルの壁面なんか、周辺だけどすーっと綺麗に写ってていいよねぇ。
大人気、IKEAのサメちゃん。
我が家にもいる。
息子氏が抱きしめて寝ている。小学3年生だけど、ぬいぐるみ抱いて寝るの可愛い奴め。
駅前の交差点、フルーツパーラー無くなっちゃってずいぶんと賑々しい飲み屋になったね。
伊勢丹どーん。
ここで本当に仕事の会合に出ないといけない時間になってしまい、泣く泣く切り上げた。
ナイトスナップだけで撮りきりたかったな〜。
帰りの新幹線でも。
大都会高崎。
地元駅でも。
なかなか未練がましい(笑
深夜の踏切で2カットも使っちゃって…。
しかしまぁなんだ、なんとか写るもんやね。
SL × MACRO TAKUMAR
残りは後日、レンズを付け替えて自宅周辺で。
4月のご町内、ようやく芽吹きの季節。
ちょろちょろとお庭に花なんかも咲いたりして。
MACRO TAKUMARも決して悪いレンズじゃないと思うけど…素晴らしく良くもない(笑
お爺ちゃんのタクマー軍団の中では、まぁなかなか出番が来ない不遇レンズなので、たまにはと思って使ってみた。
最後、撮るものに困って、なぜか駐車場で繕いものをし始めるおかあちゃんを狙う。
無理やりマクロらしい写真を撮って〆。
今回のお供
PENTAX SL…いいね!
これぞ昭和の一眼レフ! という質実剛健でストイックな佇まいがたまらない。
ただ、それは必要最小限の機能しか無いという部分の話であって、使い心地やフィーリングに関して言えばむしろ繊細で滑らか。
巻き上げの感触もすごくいい。小刻みにやる二回巻き上げができるっていうのも、リズムが整う感じがして地味に好感触ポイント。
あと、ファインダー。
露出計も付いていないので、一切余計な情報が無い被写体だけに向き合える。
最近、僕もようやく自分のカンで撮れることも多くなってきたのもあって、気持ちいい。
M42で1本だけ選べって言われたら…やっぱりこれだなぁ。
悪くない。
悪くないんだよ?