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【フィルム】 #ハーフサイズカメラ写真展 に向けてのPENTAX17ライフ Vol.1

 

 

やっと書けますPENTAX17のこと!

 

take9-htn.hateblo.jp

 

PENTAX17の発表から発売日まで指折り数えること幾日…。

 

 

予想を上回る大人気ぶりに、

「ちゃんと発売日に届くのか!?」

とやきもきしましたが、無事に発売日の夜に開封の儀を執り行うことができました。

ようこそ、PENTAX17!

 

 

 

早速、フィルムを詰めて撮り始め…そしてまた過ぎていく日々。

長い。ハーフ72枚を完走する道のりの長さよw

 

 

そして、奇しくも7月「17」日にようやくファーストロールとなるフィルムを撮りきりまして、現像に出したものが戻ってきました。

 

いざ、現代フィルムカメラの世界へ

 

それでは、栄えあるファーストショットから順番にご覧ください。

 

 

…ありがち!!(笑

ファーストショットは、外箱。続く2枚目、仕事をしているかみさんの後ろ姿。

いかにもな試し撮り感! この「何も考えないでシャッター切りましたね?」というテキトーさ加減。

いやでも、ハーフサイズのカメラって元来そういう用途だと思うんすよね。

 

 

見たままに、テキトーに。

そのままをレコードしていく。

オートハーフE、PEN EE2、Demi17と使ってきた往年のハーフ機と何も変わること無く使えるということがまず大事ではなかろうかなとかなんとか。

 

 

 

ただ、PENTAX17の場合はそこに間違いなく往年の名機に勝るプラスアルファがある。

ひとつには、暗がりを恐れないでいい「勝手にフラッシュ」。

や、ハーフサイズカメラ最後期にはフラッシュ付きの物もあったのは知ってます。でもね、「勝手に」焚いてくれるってところが重要なわけですわ。

そしてもうひとつ…「寄れる」

これはね、本当に凄いことですよ。最短25センチまで寄って撮れるってのはもう、それだけで写真の幅がぐぐーんと広がるわけで。

どうですかこのアジサイの写り。

 

 

大きく1枚で出しちゃう!

PENTAX自慢の新設計HDコーティングレンズの鋭い切れ込み。

それを、この距離で存分に堪能できる。

ここだけはね、ネットでちらほら散見した、

「こんなん、PENでもオートハーフでもいいじゃん。なんなら、6,000円とかで写ルンですチックなアレでもいいじゃん」

というご意見に対して、声を大にして、

「そんなことないよ! 違うよ! 全然違うよ!(マーク・パンサー…古い…!)」

と言いたい!

…後でまた最短撮影出てきますからね。凄いから。震えて待て。

 

 

 

 

搭載されている露出計は、大変良い精度じゃないかと思いますね。

少なくとも、モードを「AUTO」に固定して使う分にはまったく問題なし。

暗ければ適切にフラッシュが自動発光してくれて失敗写真にはなりません。

…が、

 

 

ちょっと欲目を出して「P」に切り替えてから、ゾーンフォーカスで操作感を味わっていると…こういう目にも遭いますw

良いところも悪いところも満遍なく紹介するという方向性の元、あえて恥を晒していくスタイル。

 

 

これとかもう、何が何やらw

Photoshop様でも何ひとつ救えない完全な大失敗。

もちろん、ゾーンフォーカスの操作感を楽しみつつちゃんとフラッシュも発光する「ナイトモード(夜景モード)」もあるんで、設定を間違えなければ大丈夫…なんですが、

 

 

とにかくお気軽スナップに特化した作りになっているもんで…忘れる!!

それだけ、巻き上げ〜フォーカス〜シャッターという一連の動きが軽快でテンポ良く、気持ちいいということの裏返しでもあるわけですけど……忘れる!!

 

 

ゾーンフォーカス使いたいときは、ちょっとでも光量に不安を覚えたら、迷わずダイヤルをオレンジ色の側に回してフラッシュというのを体に叩き込んでおくと、悲しい結末を回避できるかもしれません。

…でもまぁ…なんだ! 細けぇことは気にするなよ! だってハーフなんだぜ? 72枚も撮れるんだから、何枚か失敗写真があったってご愛敬だよ!!

 

 

「…これは…どっちだ!? フラッシュか? いや、耐えるか!?」

っていう、光を読み切る楽しみみたいなものもあるので、何でもかんでもフラッシュ焚いてもらおうってのもどうかなとも思うし!

これは上手くいったね。勝った。こういうカットを手にできると嬉しいよねw

 

 

この辺なんかも割と良い感じで、落とすべき所は落とした感あって良き。

…とまあ、中級者(僕がそうだというわけではなく)以上の方にも懐深く付き合ってくれる、良いカメラですよということを伝えておきたい。結局褒めるんかい。

 

 

 

 

基本は、難しいこと考えずに気の向くままにパチパチするのが正解。

さっきみたいな大失敗は極端な例で、だいたいはうまいことやってくれます。

 

 

写ルンですなんかもそうだけど、この、「だいたいうまいことやってくれる」機能を引き出すのには、ちょっと感度高めのフィルムのほうがいいかもね。

今回は、KodakのULTRAMAX400です。

露出補正ダイヤルも付いてるけど…ネガ使う分にはそんなにここも気にしなくていいんじゃないかなーと。

100〜200のフィルム使ってる時に、半分おまじないのつもりで+0.3に予め振っておくとか…か?

 

 

 

明るすぎない、暗すぎない、ちょうどいい塩梅だなと思ったときには「BOKEH」モードも楽しいです。こちらBOKEHモード。

SSが許す限り極力開放(つーてもF3.5だけど)で撮ってくれるモードなんですが、ここでまた寄れるレンズが活きてくるわけですよ。

背景との距離があれば、けっこうスッと浮き立ってくる。

 

 

…スッと、ね。

にしてもこの茎の産毛や、水滴が付いているところの写りなんかは唸ります。

 

 

いいねえ、寄れるの! 最高!

 

 

…で、またフラッシュ焚くの忘れると。

……気にすんなよ! 72枚あるんだぜ!!

 

 

 

…気にすんなよ! 次行こう、次!w

 

 

 

 

 

スナップ…楽しいなあ。

心からそう思えるカメラだと思います。

軽量・軽快・安心。大事。

古い名機はだいたい、軽量つーても金属みっしりだし、安心はなかなか簡単に買えないしw

 

今回のマイベスト



今回のマイベストはこれ!

最短・BOKEHモード・ピントばっちり!

デミでもPENでもオートハーフでもね…これは撮れんのよ、これは!

これを撮りに自分から突っ込んでいけるってのが、PENTX17なんよ。最高。

 

 

 

 

 

 

以上、PENTAX17ファーストロールでした。

…通常の「P」はフラッシュ自動じゃ無いぞ! 本当に気をつけろ!(自分の注意力散漫差加減を呪う)

あと、最短キメる時は失敗しても泣かないこと!w

オチも綺麗に付きましたわね。

 

PENTAX17 良いところ・悪いところ簡単まとめ

 

良いところ!

  • 超軽量! 超軽快!
  • フィルム装填が簡単、失敗無し!
  • HDコーティングされた最新設計のレンズ。キレる!
  • 寄れる! とにかくハーフで寄れるの素晴らしすぎる!

地味に思えるけど言及しておきたいのは、フィルム装填ね。

先っちょを指標に合わせたら、綺麗に巻き上げてくれる。

これの何がいいって…撮影枚数が増えることなんよ。

 

 

コマ間も美しく均一なので、取り込みの苦労がない。トリミングも最小限で済む。地味だけど素晴らしいでしょ? 3〜4カットおまけが付くのって結構大きいと思うの。そこに傑作が写っちゃうかもしれないし。可能性!

 

悪いところ!

  • 「P」モードの時にフラッシュ自動発光しない(回避手段はちゃんと有り)
  • ボディーの質感とか気にしちゃう向きには…まぁ割とプラスチックw
  • 明るすぎるとファインダーのブライトフレームが見にくいときがある
  • シャッターフィールだけは…往年の名機たちに勝てない!

悪いところね、重箱の隅をつつけばね、そりゃあね。

ただ一個だけ…やっぱりシャッターフィールに関しては、これまでハーフに限らず色々とレンズシャッター機を愛用している身として…残念としか。

あの、ちょっと細いシャッターレバーを押し込んだ時のさ、「チン!」っていうバネの跳ねる感じとか、指に伝わってくる微かな反発感とか…あれは本当に素晴らしいもので、Topcon35とか使ってるとそれだけでしみじみ写真を撮った余韻に浸れる。

PENTAX17…本当に残念なことにそこが…弱い。つーか、無い…。そこだけ! ほんともう、そこだけ!

 

今回のお供

 

 

受注再開したら、フィルムユーザーならどうか迷わず買ってほしい。

フィルム+現代レンズの融合を味わえるのはPENTAXかHasselbladかってとこなんで!

 

 

細々とアクセなんかも出てきて良い感じ。

…僕は裸でぶら下げてく派ですけどね。

 

 

今回のフィルムはKodak ULTRAMAX400。

少々他と比べると値が張るけど…ハーフで使うならいっぱい撮れるし。まだ思い切れる値段。あちこちのセール情報は欠かさずにチェックしたい。