2025年初現像
…をしました。
昨年末にLUBITEL 166Uを提げて品川近辺を歩いた際の記録になります。
久しぶりに…本当に久しぶりにフィルムの現像して、干して、スキャンしてという作業をしたんですけど、やっぱり楽しい。
楽しいというか…癒やし? 本当に最近疲れることばっかり(主に仕事面)なんで、時々こういう時間は無理やりにでも設けて心落ち着けないとなーとか思った次第。
LUBITEL 166U&ILFORD FP4+
前置きはこの辺にして、早速見てみましょう〜。
今回はこれも久しぶりの出動になったLUBITEL 166Uです。
フィルムはILFORDのFP4+。
上野駅
久しぶりの感想は、
「あ〜、写るなT-22は!」
って感じ。
新幹線の滑らかな光沢とか、ホーム屋根の微妙な照り返しとか…好き。
品川
残りは全部品川駅近辺〜北品川本通り商店街のカットになります。
何でそんな場所なのかと言うと…
ちょっと、本雪駄にはまっとりまして。
一足ちゃんとしたのをあつらえたいと思って、
江戸時代から続く和装履き物の専門店が品川にあると知り、出張ついでに訪れたのでした。
駅を出ると(プリンスホテルのあるほう)目に入ってくる、洋食の名店「つばめグリル」。
時間帯によっては寄るかとも考えたけど…まだ朝の10時台なので断念。
さっさと撮るもの撮って、買い物して仕事に行かねばなので。
本通り商店街に入ったところで見つけたかわいいやつ。
いかにもな商店街の雰囲気、地元にはあまりない風景なので楽しい。
それにしてもアスファルトのキメまでピシッと写っている。
こういう風情を感じるシャッターもいいよね〜。江戸〜。
一本横道に入ると、住宅街の中にまたいい雰囲気のお寺があったりしてね。
路地散策は飽きませんな。
無事に雪駄をオーダーし終わっていい気分のところにお花。
この時、既に履いてます。
11月だけど余裕。長野の山の中に比べたら、11月の東京なんて春の陽気ですよ…。
老舗っぽい畳屋さんの店頭。
手前のこれまた時代を感じさせる商用自転車がたまらない。
これもお気に入りのカット。
山門の後ろ側のざわざわーっとしたボケ方がLUBITELらしい。
それでいてピント来てる部分の写りはシャープ。
絞り込んで大井川にかかる橋の上から品川のビル群を。
LUBITEL 166ってカテゴリー的には今は「トイカメラ」分類にされちゃってんだけど…いやいや、全然トイってレベルじゃないですわよねこれ。
雲の表情なんかも凄く良いし。
トイなのはファインダーだけ。
ケラレるとかいうレベルじゃなくて、
(…丸い。すごく丸いわ)
っていう見え方なんで、ここまで写るレンズとかなり正確なシャッターは搭載しておいて、どうしてそこだけケチっちゃったのよと。旧ソ連の人の考えることはわからん。
何か探せばファインダーだけ改造する方法とかありそうだけどね。
…でも、この凸レンズ一枚がポンと乗ってるだけのチープなファインダーも含めてLUBITELの魅力かも。
「これピント合ってんのかわかんね〜なぁ〜!」
とかぼやきながら撮って、後で見返して、
「ばっちりやったわ…」
ってなるところまで含めて、撮影体験として面白いカメラなのでこれからも愛でていきたいです。
今回のお供
二眼レフというカテゴリーの中でも超軽量、コンパクトの部類ですよ。
全身ベークライト(プラスチックではない! そのご先祖様!)の質感も、何かこう…いいのよ。ちょっとこう、柔らかみがあると言うか。
…実際に現代の工業プラスチックと比べて柔らかいのでぶつけるとすぐ壊れるらしいぞ。気をつけよう。
安心のいい写りだよねFP4。
今ローダー2個あるから、低感度の長巻で一個買っておいてもいいかもな。