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Photography + Novice = PhoNovice 初心忘るべからず

【フィルム】USSRのロマンに再び挑む話

旧ソ連製カメラとレンズには謎の浪漫がある

このブログをご覧の皆様におかれましては、かつて我が家に起きた「SMENA8M」の悲劇を覚えておられる方も多かろうと思う。

take9-htn.hateblo.jp

 

前オーナーのいたずらか、はたまた奮戦の痕跡か、一切ピントが合わずに終わった旧ソ連製カメラ「SMENA8M」ジャンク…。

その悲劇から早半年…もうウカツに旧ソ連モノには手を出すまいと誓っていた…誓っていたはずなのに…。

人は…人はなぜ…

同じ過ちを…

繰り返してしまうのか…。

LUBITEL166 UNIVERSAL

またしてもジャンク扱い、3,000円…。説明に並ぶ

「美品」

「ファインダー/レンズにカビ曇りなし」

「シャッター速度変化していますが精度は不明です」

「実際に撮影はしていないのでジャンク扱い」

「ノークレームノーリターンでお願いします」

いつもの定型句。

一抹どころではない不安と共に到着した実物。

ダメだったら笑いのネタにして流そうと、無駄にテンションを上げたツイート。

そのブツの名は、「LUBITEL166 UNIVERSAL」。

旧ソ連LOMO製の二眼レフ”トイ”カメラ。二眼レフ熱が高まっているところに、形の可愛さに一目惚れしたのが運の尽き。しかも欲しかった75mmときたもんだ。

cafe.toylab.jp

tokyoaltphoto.com

lab.hendigi.com

ネットで検索してみていくつか発見した作例記事の写真が、これまたトイカメラらしからぬ写りでとても良い!

こうなるともう、スメハチの仇は同じ旧ソ連製で討つべし! とばかりにポチ…。ああ!

試写!

その勝敗はいかに!?

ネガはいい! すごくいい!

…だがここで気を緩めてはいけない。スメハチもネガの段階では良く見えた。

本当の勝負は、スキャンしてからだ。GO!

LUBITEL166 U × FUJIFILM NEOPAN100 ACROS

…勝った! 勝ちましたー! 見事にスメハチの仇を討ちましたー!!

いや、いいよ本当に。

T-22っていう味も素っ気もない名前のレンズで写す写真は、名前の無味乾燥さと裏腹にとても情緒がある。

ピント合ってるところも細かく見ればふわりとしているけど、とても良い味わいだと思う。

そして、ロシアンレンズだとヘリオスなんかでお馴染みの盛大に暴れるボケ。美しいかと言うとまた違うけど、この荒々しい感じはとても好き。

そして、F8〜F11に絞ればこの写りとコントラスト。

雲の表情や木目の雰囲気もしっかり残して、ちゃんと写真にしてくれるじゃないの。

逆光。手前の暗いところでピントを合わせて(つもり)、その後ろにふわーっと広がる光の感じとか…いい…。

フードもつけてないし、コーティングがどうこうとか気にするものでもない。

ファインダーの中の光景にときめくかどうか、そして撮れた写真にときめくかどうかがすべて。

どう? ときめく? それとも許せない?

僕は、ほんの30分の散歩で12枚一気に撮っちゃった。

今回のお供

amazonにも中古有りました。

非常に良い、だってw 信じる? 信じない?

LOMO Lubitel 166+

LOMO Lubitel 166+

Amazon

Lomographyが復刻してるのね。

35mmフィルムが使えたり、ファインダーが改良されて見やすくなってるみたい。レンズは当時の物をできる限り忠実に再現してるとか…。

僕の期限切れACROSは今回で最後の1本。

常用できるモノクロを探さなきゃ。HP5+もいいけど、感度100が欲しいよね。