中判で広角を撮る!
先日、堂々デビューを果たしたZenza BRONICA S2。
我が家の中判フィルムカメラ、
- 小西六 KONIFLEX2
- Zeiss Ikon Super Ikonta531
- LOMO LUBITEL166U
- Zenza BRONICA S2
この中で唯一レンズ交換が可能なのが、BRONICA S2。
他はレンズ固定で、全部75〜85mmなので、ぶっちゃけこう…どれ使っても見える風景は似たり寄ったり。
じゃあ……買うでしょ。
元箱付き!
— たけ (@Take9_tw) 2023年2月3日
やだぁ…大っきい/// pic.twitter.com/y5yY35z0ru
ということで、BRONICA初の交換レンズとして『NIKKOR-H 50mm F3.5』を購入。
元箱付きの美品で、お値段6,000円(+送料657円)。
ちょっと待ってくれ。嘘みたいなお値段…。
同じ中判フィルムカメラで、PENTAX645用のレンズがどれも恐ろしく安いって話は聞いたことあるけど…BRONICAのレンズもこんな安いの!?
レンズきれいに抜けてるし、66で換算28mmの画角も気持ち良すぎるんですが……おっも! 75/2.8と全然違う! 重い〜っ!!w pic.twitter.com/HqWUFl6HP2
— たけ (@Take9_tw) 2023年2月3日
暴力的と言っていいガラスエレメントの圧だし、仕上げの高級感も半端ないのに…。
Hasselbladだとこうはいかないんだろうけど、こっちだって堂々のNippon Kogaku即ちNikonだからねぇ。
BRONICA選んだのは、お財布の面からも大変良い選択だったってことだね!
事実上のGRⅢ!
中判において焦点距離50mmのレンズは、0.55をかけると35mm換算の画角を求められるらしい。…ので、
50 × 0.55 = 27.5 ≒ 28
ってことで、35mm換算で約28mm。
この画角は、iPhoneや僕のX70、そしてスナップシューターの王者であるRICOH GRシリーズと同じということ。
つまり、これで僕のBRONICA S2は事実上のGRⅢとなったわけだ!
いや、そんなはずはない。
— たけ (@Take9_tw) 2023年2月3日
これは事実上のGR3なのだから軽快なスナップシューターなのだ! うおお!
軽快ににストリートスナップを楽しみながら、なぜか上腕二頭筋も鍛えられる! 不思議だ!
— たけ (@Take9_tw) 2023年2月3日
スナップシューターなのだから、気軽に日常の記録ができなければならない。
今日はお子様たちが公園で凧揚げなどして遊びたいと言ってる。
なんか凧揚げ行くとか言うので…出動してみる! pic.twitter.com/w7ZQM4hPz2
— たけ (@Take9_tw) 2023年2月4日
持ち出すしかないな、これは!
BRONICA × ARISTA EDU ULTRA100
大変に良い天気だったので、ISO400の『ILFORD HP5+』よりも感度低いのが良かろうと思い、フィルムは『ARISTA EDU ULTRA100』を装填。
なんか1本だけあった。多分、にっしんカメラかどこかで買ったやつだと思う。
巨大な中判カメラと初体験のフィルムで撮る「気軽な日常! 公園遊びスナップ!」…果たしてどうなる?
向かったのは、隣町の公園。
迫力ある龍の滑り台が出迎えてくれる。
田舎のいいところのひとつは、とにかくどこも公園が広い。その上、駐車場完備のところがほとんどなので、気軽に子供たちを疲れさせることができるところだ(笑
早速、凧もって走り回り始める1号と2号。
芝生が広い。空が広い。
あんまりファインダーから見える広角の風景が気持ちよかったので、同じようなショットを撮っちゃった…12枚しか撮れないのに。
でも、この日は雲の表情がとても良かったんで満足。
雄大な浅間山を眺めながらのブランコというのも、結構都会の人から見たら贅沢な光景なんじゃなかろうか。
1/1000秒をバシッと切れるBRONICAなら、前後に揺れる2号もピタッと捉えられる。
iPhoneでも多分同じ写真は撮れる。
でも…BRONICAでバッシャンバッシャンとシャッター音を響かせながらやるのが楽しいんだよ。
小さい子用の滑り台を楽しむ3号。
大きな遊具の全体も入って、程よい距離感(自己満足)。
この1枚を狙っているとき、多分同年代くらいのよそのお父さんに、
「……何ですかそれ?」
と聞かれてしまった…。
カメラですとは答えたものの…うん…まあ…「何ですか?」だよな。
ふと気付くと、1号と2号が一緒になって坂を転げ落ちるというデンジャラスな遊びに興じていた…。
デンジャラスなのは、別に怪我するとかではなく…髪や服に枯れた芝生が貼り付いて取れなくなるからだ! おいこらやめろ!
つーか凧揚げはどうした!?
ようやくまともに凧揚げ。
非常に自然でいいショットが撮れたと思う(自己満足)。
拡大すると細いたこ糸まで綺麗に写ってて、さすがのNIKKORですわ。
そろそろ疲れてきた2号と、なぜかじっと虚空を見つめるおかあちゃん。
なんだかそれに合わせて雲まで湧き立ってきて、妙な迫力のある写真になってしまった。
本当にこの日は、雲が刻一刻と表情を変えていくのでカメラもなんだかずっと上のほうを向いていた気がする。
さてー、お昼にパンでも食って帰りますか。
しかし、公園の近くのパン屋さんにある、お子様ホイホイに捕まる。
…ほんとに帰るよ〜。
公園でお子様ども見ながらでも意外とやれる。スキル付いてきたなw https://t.co/cEtk4RdSs5 pic.twitter.com/NjbNzqJgdq
— たけ (@Take9_tw) 2023年2月4日
2時間程度の公園遊びだったけど、なんか…思ったより撮れた。
冗談で「事実上のGRⅢ」とか言ったけど、広角だったら基本絞って2〜3メートルぐらいのところにピント置いておけば、本当にBRONICAでも割と気軽にスナップできてしまうのは、自分でも驚き…。
LUBITELやKONIFLEXⅡだとね…画角は標準と言っても、実際には75mm〜85mmだからね。
絞っても被写界深度稼ぎきれなかったりするけど、50mmならいける。
それでいて、6×6のThe 中判! という写真が楽しめるのは……いいな。
標準の次を広角か中望遠かで迷ってたんだけど、広角にして良かった!
最後の1枚ぐらいは、開放&最短でも狙ってみるかということで、USJで買ったテレサのライトに被写体になってもらったんだけど…寄り切れずにピントが手前のビー玉に行ってしまったw
近接は練習が必要そうだな。
今回のお供
あ、あるんだ…AmazonにBRONICA。
amazonだと長巻と大判用のシートしかヒットしない…。
ACROSよりも硬い写りなのと、ハイライトがあんまり粘ってくれない感じだけど、パリッとしててこれはこれで好きな感じ。
んー、でも現行で同じ値段ならILFORDかなー。
ISO200のやつが良いという情報もあるんで、もう1回ぐらい試してみたい。