■出会ってしまったんです…Dfに。(倒置法)
Nikon Df
前々から気になるカメラではありました。
フルサイズにしては軽いし、コンパクト。何より形がカッコいい!
僕がFUJIFILM機を愛している理由の七割がデザインで、残り三割はフィルムシミュレーションなわけですが……そんなフジ機と比較しても負けてない。いや、勝ってる!
ただ、発売が2013年とけっこう前。
ヤフオクでも常に高値だし、試しに入札してみるも、いつも圧倒的な資金力の差を見せつけてくる他のユーザーさんにかっさらわれて涙を呑む日々を送っておりました。
まぁだいたい、実機も触ったことないしね…これからもないよね…。
いわゆる「憧れのカメラ」ってことで、今あるFUJIFILM機を愛でましょうね…と思っていたんですが…。
■あるじゃん、ヨドバシに。実機が。(二重倒置法)
コ○ナ騒動も収束とは言わないものの、「新しい日常」とやらがそれなりに根付いてきた10月某日、都内での打ち合わせや会議も復活してきたので、僕も月に一度くらいはまた東京に出てくるようになっていました。
そしたら、寄るでしょ? キタムラでもヨドバシカメラでも。
ヨドバシAKIBAなんて、ぶっちゃけ新幹線乗る前の帰り道ですよ。
だもんで、時間調整の暇つぶしでふらっとカメラ売り場を見てみたら……普通に置かれてるわけですよ、Dfのデモ機が。
「なんで!?」
と思った僕、大変浅学にてお恥ずかしいんですが、こんなマニアックなカメラ、とっくにディスコンになってるもんだと思ってたんです…。
でも、あるなら触りますよね? そりゃデモ機ですから。
触ってもらうために置いてあるんですから。
けっこう、大勢の人に触れられてたんでしょうねぇ……もう貼り革がベロベロでお世辞にも綺麗とは言えない個体だったんですが、DfはDfです。
で、実際に触ってみたところ……あとはお察しです。
■欲しい。Dfが。ものすごく。(三重倒置法)
帰宅してからも思い出すのは、Dfのあのシャッターフィール。
そして、EVFじゃないファインダーの良さ。
ガチャガチャ回してるだけで幸せになってくるダイヤル群。
そして、ネットで見るDfとNikkorレンズ…それも、オールドレンズと呼ばれる古いAi Nikkorでの、うっとりするような作例…。
もうダメだ。我慢できん。
わしも…わしもオールドNikkorで叙情的な写真を撮るんじゃあ!
気付けば、金策。
この時ほど「レンズは資産」という言葉の意味を噛みしめたことはありませんでした。
手持ちのオールドレンズ達の中で最近出番がない連中を見繕い、ヤフオクでの取引価格を調べてみると……なんと買った時より値上がりしてるヤツもあるではないですか!
そこに、最近ZeissのTouit32mmにすっかり置き換わって出番激減のXF35mmF1.4Rの売却益を足せば……中古で買える! Dfが!(倒置法)
■届きました。Df。(もういい)
長い前置きで失礼しました。
そんなわけで、Nikon
Dfです。
説明に寄れば、シャッター800~1,000回までの間の新品級美品。ソフトレリーズボタンに予備のバッテリーがおまけ。ハッキリ言って出物だと思いましたね。ええ。
そこに並品てなってたけど、全然使えるAi Nikkor 50mmF1.4付き。
その隣にあるのはジャンク500円であらかじめ救出しておいた、AF Nikkor 35-70mmF3.3-4.5です。(Df手に入らなかったらマウントアダプターで中望遠ズームにしようと思ってた)
■撮るよ。Dfで。
……たまらんです、この機械とレンズ。
なにこれ? いわゆる諧調、トーンの繋がりが全然違う。Lrに突っ込んでみると、特に白飛びの面積がAPS-C機と比べて三割は少ない。
Dfは画素数を控え目にして、諧調重視の調整なんてレビューを見たけど、なるほどこういうことかぁと実感しました。
これとか、背面液晶で見たらほとんど真っ黒だったんですが…それでもLr入れてみたら黒潰れ警告がほとんど出てない。
そのままシャドーと黒レベルを70とか80とか持ち上げてみたらこれが出てきてびびりました。
夜、恐るるに足らず!
全部残ってます。全部!
もちろん、日中に露出オーバーしてもリカバリー余裕です。そもそも飛ばないので、積極的にハイキー演出狙っていける。
今までのメインだったX-T30とかPENTAX K30じゃこうはいかない。空とか何にも残らなくなっちゃう。
■基本プリセット作ったよ。Df用の。
うれしくなっちゃったんで、Df専用の基本プリセットを作っちゃいました。
Dfの撮って出しは、黄色が強く出るという話で、実際そうだったんですが、全然嫌な感じじゃなかったんでむしろそっち押し出す方向で。
FUJIFILMは青とか緑に振ったほうがらしくなったんですけどね…メーカーごとにRawデータにも特色あるのって面白い。
カメラプロファイルを、Nikonの「ナチュラル」にしてあるので、Nikon機以外だと色味や陰影の具合が変わってくると思います。Adobe標準だったら、それほど変わらない……かな?
■ピクコンデータも。撮って出し派の人へ。
Lightroom使ってない、もしくは今すぐシェアしたい人向けにピクチャーコントロールの設定データも作りました。
↑のプリセットをできる限り再現したものになります。
こういうデータ、作って配布できちゃうんだねNikon。
FUJIFILMで言うところのフィルムシミュレーションのカスタム設定を公式で無償配布してるソフトで作って書き出せるのすごい。トーンカーブいじれるのはたまげた。
FUJIFILMも同じようなやつ出してほしいな。
使い方については、↓のソフト入れるか検索してみてください。
カメラのホワイトバランスは、ケルビン値を直接入力。
値は「4800」にして、グリーン側に+1振ってやるとプリセットに一番近くなります。若干青が違うけど、ほとんど一緒じゃないかな。
この記事で使った作例の写真はプリセット当てたのと、カスタムピクチャーコントロールの撮って出しとをわざと混ぜてますが、わかんないでしょ?
■なった。メインに。
…というわけで、フォルムにも写りにもすっかり惚れこんでしまったので、Nikon Dfが今後のメイン機になります。
レンズはオールドの単焦点のみで行こうかな。フルサイズのズームは本当にでかくて重いし…。
何よりオールドは安上がりだ(笑
望遠(保育園や学校イベント)と超広角(どうしても全景入れたい風景とか)はX-T30に任せて、棲み分け住み分け。
プリセットと、ピクチャーコントロールの設定データは無償ダウンロードにしておきます。
お金取れるような専門的な作りでもないしね。
でもでも、もしも良いなと思ってもらえたらサポートボタンとか押してもらえると嬉しいです。
ではでは、長々とお読みいただきありがとうございました。
(note始めてから最長の記事なんじゃないかな…)