RAW現像記事まとめ
これまで公開したプリセットなどのまとめはこちら。
もっとリバーサル(ポジ)っぽく!
どこで読んだかもう忘れちゃったんですが、デジタルカメラの画像処理ってのは元々、
「(当時としては)安価なネガフィルムではなく、高級なリバーサルフィルムを使って撮ったような画を再現する」
ところから始まったんですってね。
特に各社だいたいある『ビビッド』とか『風景』といった設定プロファイル。
それからもう四半世紀近く、カメラメーカー各社の技術開発が続いて今の「デジタルカメラの画」ってやつに繋がっていくと。
で、現在はどうなってるかっつーと、写真好きの皆さんには今更言うまでもなく、
「ネガフィルムは高く」
「リバーサルフィルムはもっと高く」
なってしまったのと同時に、デジタルカメラの画作りも当初の
「高いリバーサルフィルムみたいな画を、お財布気にせずバンバン撮れるようにしてあげちゃうぞ〜」
っていう方針からはだいぶ変わってきてるわけで。
なのでプリセット名は「More Reversal」
ここからが本題。
今回のテーマは、
「言うても、もうリバーサルフィルムなんか本当に高くておいそれと買えないし、現像できる場所も限られてるし…」
「デジタルカメラでも、もっとリバーサルフィルムで撮ったっぽい写真にしたいなぁ」
…という、カメラメーカー各社四半世紀に及ぶ不断の努力と技術開発の結果と、時の流れを無理やり引き戻して、自分の望む世界に捻じ曲げてやろうという大変罰当たりなもの。
大げさ? 大上段すぎる?
じゃあ、もっと簡単に言えば、
「ネガフィルム風のプリセットはもう作ったんで、じゃあ次はリバーサルフィルムだ!」
…わあ、一気に小学生が考える夏休みの課題感に。
作例〜
とにかくそんな感じで、もっとリバーサルフィルムっぽく! More Reversal! というプリセットを作ってみた次第。
スライダー挟んで左側(レンズ名表記なし)が、Adobeカラーのみでプリセット適用なし。右側(レンズ名表記あり)のほうが、プリセット適用後になります。
スライダーを動かして変化を確認してみてくださいな。
実際、僕が使ったことがあるのはFUJIFILMのVelvia100だけなので、BRONICA S2で撮影した2本、24カットを眺めながら各パラメータを調整しました。
参考画像が少なすぎる…。
あとは、ネットでProvia100Fの写真なんかも拝見して、
「VelviaでもProviaでもないけどなーんかリバーサルフィルムで撮った風に見えないかな〜」
というところを目指しました。
繰り返すけど、参考画像が少なすぎる! 高いんだよリバーサルフィルム! …ので、まだβ版!w
個人的には、いい線行ってると思うんだけど…どうだろ?
目指したのは、ライトボックスに乗せた時のフィルムを見た感じ…なんだけど…。
万人にウケるかと言われると…そんなことは無いと思う(笑
ぶっちゃけ、「いわゆる塗り絵現像じゃん」と言われてしまうと返す言葉もない(笑
ただ、なかなか室内の薄暗い環境でリバーサルフィルム使う気にはなれないけど、これならどんな感じで撮れるのかを簡単にシミュレートできるのは結構大きな利点なのではないかなとか。
ちょっと次回の出張あたりで、もっと色んな条件での作例を溜め込んでみて更なる調整ができればいいなーと思ってます。
ダウンロード
ダウンロードはこちらから。
Lightroom Classic用になってます。
モバイル用のDNGファイルはそのうち追加する予定ですが、とりあえずデスクトップオンリーで。ごめんよ。
例によって、改変・再配布は自由とします。
「Adobeビビッド」を基本プロファイルとしていますが、ご自分でお使いのメーカーによるビビッド、鮮やかクッキリ系のプロファイルに変更して調整してみるのもよろしいかと。
露光量、ハイライト、シャドウなどの基本補正はいじってません。こちらもご自身でいい感じに合わせてみてください。
…ま、僕はほとんど「自動」押して終わりですけどw
すごいよ自動。みんなもっと自動使って楽したら…っとこれは本題から外れるねw
今回のお供
Nikon Zfが正式発表になりましたが…きっとこいつの価値は今後も変わらないと思う。
大事に使うよ〜。
とにかくフルサイズで1,600万画素のRAWがめちゃくちゃいじりやすいしね。
レンズはこちら。
フィルムで撮るにはオールドレンズ使うしかないからね、基本的にはw