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Photography + Novice = PhoNovice 初心忘るべからず

PlayBack 2022.10.07 in HuBase

終わった!

去る10月7日〜10日まで、江戸川橋・『HuBase』にて開催されていた【国産二眼レフ写真展】ですが、大きな問題も無く無事に会期を終えることができました。

このブログをご覧の皆様の中にも足を運んでくださった方がいらっしゃいましたら、改めまして心よりお礼申し上げます。どうもありがとうございました。

…さて、振り返るにはまだ早いと思うんだけど、おじさん記憶力がどんどん衰えてっちゃってるもんで、一週間もしたらあの時何を考えていたのかとかぜーんぶ忘れちゃいそうだから早々にプレイバック記事を書いておくことにするよ。

 

10.07

初日。PM7:45。

地下鉄飯田橋駅の有名なオブジェを眺めて「おーこれが」などと思いながら江戸川橋駅へ急ぐ。ひっどい雨だった…靴の中まで濡れて不快。

これでお客さんいなかったりしたらもう…などと、一抹の不安と共に会場へ。

良かったー! お客さんいたー!

っていうか、すごい盛り上がってるー!

自分とおかあちゃんの展示をチェック。

…感無量。

初めての写真展参加。こんなしゃれたギャラリーに自分の写真が飾ってあるという不思議な気分。

いや、本当は二度目なんだ。前にも一度、戸越銀座の「フォトカノン」さんで開催された『山と海展』に地元の浅間山を撮った写真を出したことがある。

ただ、あれは過去に撮った写真の中から山が写ってるのを選んでネットでJPGを送信したらもうおしまい。あとでプリントされたのが帰ってくる…というだけで、現地で確認もしていないので自分の中ではどうもぼんやりとして何も残っていない感がある。

けど、今回は自分たちで動かす写真展。作品撮りだけでなく、DMのデザインや展示方法の決定にも関わってきたので…やっぱり気持ちとしてはこれが初めての写真展なのよね。

所狭しと参加者の皆様が大事にしているカメラが並ぶ。

お触り厳禁なんてことはなく、みんな自分からどんどん手に取ってもらって、ファインダーを開ける。そしてのぞかせる。とにかくファインダーを見せたがる。

これが一番布教に効くということを、みんな知っている。一度のぞかせて、ピントのひとつも実際に合わせてもらえればもうこっちのもんだという自信(笑

あっちこっちで大いに二眼レフ(だけでもなく、写真やカメラ全般)談義が盛り上がっている。なんていい雰囲気の写真展なんだ。

僕もKONIFLEXⅡを…と言いたいところだったんだけど、実は残念なことに写真展を前にしてちょっと故障してしまい、ただいまロッコーさんに入院中なのだった。とほり。

しょうがないので、まぁ同じ二眼レフだしということでLUBITEL166Uを持って行った。

take9-htn.hateblo.jp

これはこれでウケはした。全部が全部正統派ってのもね、つまんないからね。

しかし、参加者のおひとりである、うたさん(@utut_photo)が持参した、奥のMAMIYA FLEXが凄すぎて、持ってかれた感はある(笑

主催であるあめちゃん(@amedia_online)の愛機、YASHICA FLEX

しかし、あめちゃんというのは凄い男だ。

遙か昔、20年以上前にいわゆる「同人誌即売会」を企画して手伝ったことがあるけど、その主催をした友人もまあ凄い奴だった。

そいつは今でも色々な人を巻き込んで第一線のデザイナーとしてバリバリ仕事をしているんだけど、何かコトを企画して実際に動かす奴というのは、どこか放っているオーラが違う。

デザイナーの友人とあめちゃんは、タイプとしては全然違うけれど、人を巻き込んで全体を前に進めるという「才能」の部分は共通している。

人を動かせるというのは、才能だ。本当に。世が世なら、立派な将軍になっていたことだろう。

一方、僕はと言えば20年前も今も、そういう才能は一切無い(笑

卑下しているわけではなく、これはもうそういうものなのだと納得している。

また、僕はその適性が自分にあるかどうかは別として、カッコ良く言えば「参謀役」のほうが好きだし、そうありたいと思っているところもある。

少し話がずれるが、シナリオライターという仕事は作家的なものと思われがちだけど、僕の理解は違う。

僕の主戦場であるゲームで言えば、ディレクター始めゲーム会社の人が、まだぼんやり…なんとなくレベルで頭の中にある、

「こんな感じのお話になるといいなぁ」

という、すぐに言語化できないものを各種アプローチで引っ張り出してきて、現実的なところに着地させるというのがその仕事の本質だと思っている。

指揮官の構想をできる範囲でもっともいいところに落とす…それが参謀の仕事。

話を戻すと、今回の写真展においても準備段階からそういう立ち回りを心がけてきたつもりだ。

「国産二眼レフで撮影した写真だけの展覧会」

という指揮官の構想は大変面白くて素晴らしい。これは間違いない。

なら、あとはどうやってお客さんの目を引くかが課題と考えていたので、その最初の入口になる宣伝用のDM制作を自分から買って出た。

最初から僕の頭の中には、

「写真展のDMだけど、1枚も写真を使わない」

というのがあって、すぐそばにいる超優秀なイラストレーター兼デザイナーであるおかあちゃんにイラストを描いてくれと頼んだ。

目論見どおり、配り歩いたあちこちのお店で今回のDMは”浮いた”。もの凄く目立つ。これなら絶対に手に取ってくれると確信していた。

結果、

「DMを見て」「DMが気になって」

というのをきっかけに来てくださったお客さんもけっこういて、しめしめであった。

…うん、偉そうに言ってるけど本当に偉いのはおかあちゃんだね。僕、なんもしとらんしね。わかってる、わかってますって。その辺はちゃんと。

で、次に考えたのは、お客さんたちが「写真展に来た後のアクション」について。

参加者の皆さんの写真が素晴らしいことは言うまでもないけれど、さすがにその作品をぱしゃりとやって、「行ってきたよ」というのも難しかろう。なので、Twitterなどで、

「国産二眼レフ写真展に行ってきました!」

と報告(=存在の告知と拡散)したくなるように、会場に来てくれた方の目を引くサプライズがいると考え、カメラ好き・写真好きのお客さんにこれ以上刺さる人はおるまいということで漫画家の飯田ともき先生に、あめちゃんや参加者の皆さんにも秘密でイラストを依頼しておいた。

「Skeb」は神サービスだ。すばらしい。

skeb.jp

で、これまた狙いどおりに飯田先生のイラストを撮った写真と一緒に「見に行きました」とツイートしてくれる方が大勢いた。

うん、またしてもイラスト・ビジュアルの力である。

僕は物書きだけど、物書き故に「見た瞬間にわかるインパクト」の強さをよーく知っている。

…文章なんかね、基本読まんのよ誰も。ぱっと見た瞬間に「わかる」の、大事。僕が写真を趣味に選んだのも、長年物書きとしてため込んできたその辺のアレコレが折り重なって分厚い地層となってしまったルサンチマンが………この話はやめよう!

そして僕自身はこれまた何もしていない!

結局、3,000文字近くを費やして

「こいつ、自分ではなんもしねーな」

ということがバレただけなのだが…まぁ僕としては自分の写真を展示してもらえただけでなく、おかあちゃんの売り込みもしつつ、(ミニマムにもほどがあるが)オーベルシュタインごっこもできて満足した!

ミニ打ち上げの串カツ田中で、普段全然飲まないくせに2杯も飲んじゃうぐらいには。

 

…というところで次回は2日目、10.08編

今回のお供

とりあえずこれ持って行けば、デジタルテレコンも駆使して困ることがない。

飯田先生、素敵なイラストありがとうございました!