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【Leica】バルナックDⅢ × Elmar 5cmF3.5 自家現像に挑戦

イカ

まさかこのブログでこのカテゴリーを作る日が来るとは思わなかった…。

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バルナックライカDⅢが我が家に来てしまった…。

M型じゃなくたって、ライカはライカ。これで僕も立派なライカオーナー!

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見よ、燦然と輝く「Leica Ernst Leitz Wetzlar」の文字。Kievでもゾルキーでもないぞ(笑

入手したきっかけは知人の縁。

知人の親類がお店をやってたんだけど、諸事情あって畳むというので店内のインテリアとして長年飾られていたものを譲り受けた形です。

すぐにオーバーホールに出したところ、状態は非常に良いとのことで清掃と注油だけされて1週間ぐらいで帰ってきました。素晴らしい。1ヶ月ぐらいは待つのが普通と聞いていたので余計素晴らしい。

1939年製、DⅢ。

御年82歳の長老が長い年月(20年くらいは飾ってあったらしい)を経て現役復帰なさるわけで、やはりここは敬意を表してモノクロフィルムを詰めるべきと思い、ILFORD FP4を購入。

この選択が、更なる沼への入口だったわけで…。

やってみるか…自家現像

以前からモノクロの現像はお店に頼むと高い上に待ち時間が長いという情報は得ていたので、どうせならちょっと自分でやってみるかとフィルムと一緒に道具類も購入。

ヨドバシのポイントがほどほど溜まっていたので、実際の出費は1,000円ちょっとで済みました。ヨドバシサイコー。

ただし、やるのはいわゆる「コーヒー現像」。

いや、本当はちゃんとした現像液でやるのがいいんでしょうけど、実はうち公共下水じゃなくて浄化槽なんですよね…。

うっかり廃液をシンクにドバーとかしちゃうと、写真と引き換えに我が家のウ○コが処理できなくなるという事態も可能性としてはゼロではないわけで…。

その点、コーヒーなら十分希釈して流せば浄化槽でもOKだろうと。

ま、そんな我が家の事情はどうでもいいので……自家現像初体験!

ダークバッグの中、手探りでフィルムをリールに巻き取って現像タンクにセットするという最大の難関も無事乗り越え……

夜中にひとりはしゃぐアラフォー。

かみさんは、すごく興味なさそうに「よかったね」と言ってくれました…。

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で、以前から検討とテストをしていたフィルムデュープの環境にセット。

あ、フィルム押さえ用のネガキャリアは昔懇意にしていたリサイクルショップの通販で発見してレスキューしました。500円。

また、Twitterでいつもお話させてもらっている新宿の諏訪写真機さんからアドバイスをいただき、Dfにニッコールレンズを逆付けするという方法でマクロ撮影を実現してます。

suwashashinki.com

twitter.com

諏訪写真機さん、いつもありがとうございます!

コロナが落ち着いたら必ずお店にうかがいますので!

自家現像 作例

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で、取り込んだフィルムをPhotoshopでネガポジ反転。RGBごとにレベル補正すると……出たーっ!

当たり前だけど……写真だ。写真だよ。

色々化学的な理屈があるのはわかるけど、インスタントコーヒーでフィルムが現像できるのって、なんか狐につままれたような気分。

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あらー、あらあらあら。

いいじゃないの、いいじゃないのー。

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…と思ったのも束の間…ひええ。

いや、実はフィルムを乾燥させて回収する際に思いっきり土間に落っことしてしまいまして…。

ネガは傷つくわホコリは取れなくなるわで…やっちまった…。

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でもなんか、眺めてるうちに傷もホコリも味のような気がしてくるから不思議なもんです。自分で現像したっていうひいき目もあるかな(笑

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ほら、この辺なんて本当にカメラが作られた1939年の記録写真みたいじゃない?

古い民家の倉庫から出てきたネガを現像してみたら……みたいな。

…うん、今度は落っことさないようにするよ。

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その辺の駐車場も、なんだかいつもと違って見えるような。

しかし、同じプロセスで変換してるのにどの写真も微妙に色味が違うのが面白いです。モノクロなのにね。

 

…さて、さすがにちょっと記事が長くなりすぎたので残りの作例はまた明日にでも。

また見に来てくれるとうれしいです。

今回のお供

バルナックとエルマーは…さすがにAmazonじゃなくてお店で買うのをお勧めしますよ。

もらっちゃった僕が言うのもなんだけど。

フィルムはいくらでも買ったらいいんじゃないかな(笑