銀残しだけで撮る
カスタムイメージ「銀残し」には、時々そんな風に思わせてくる不思議な魅力がある。
普段僕は、けっこうその時の気分でほいほいカスタムイメージを切り替えるんだけど、銀残しに限って言うと、
「今日は……銀残しで行くか!」
と腹を決めて縛りたくなる。
なんか、そういうカスタムイメージなんだなー。
ある霧の日と銀残し
霧の日、曇りの日、雨の日…。
こういう日は、PENTAXのカメラを使っている人間にだけ「特権」が与えられる日だと思っている。
「銀残し」で歩いてもいいという、特権。
これはちょっと、他のメーカーのカメラには無いPENTAXユーザーだけの喜びなんじゃないかなと思うのは、大げさ?
とても素晴らしい霧の日だった。
普通ならカメラなんか持ち出したってしょうがないと思える日こそ、絶好の「銀残し日和」になるんだから、たまらないんだ。
霧が深ければ、深いほど。
いつもの散歩道に、ゾクゾクするようなアヤシイ魅力が満ち満ちる。
オールドレンズで撮りたい。
この日は、Super-Takumar 35mm F3.5。
また別の霧の日と銀残し
またとてもいい霧の日が来た。
レンズを違うものに変えて楽しみに行く。
smc PENTAX-FA 50mm F2.8 MACRO。
換算75mmの中望遠扱いになる古いマクロレンズが、グレーに沈む田舎道をキリキリと写し取っていくのも、また快感というやつで。
ある晴れた日と銀残し
もちろん、明るい日差しがある時に使ったっていい。
光学ファインダーの中には、鮮やかな青空が広がっているのに、あえてくすんだ色合いに染めていく。
絞り込んだMC Flektogon 35mm F2.4。
これはこれで、贅沢というやつじゃないか。
つまるところ、結局は雨だろうが霧だろうが晴れだろうが……特権なんじゃないかという。
「銀残し」というカスタムイメージ、画作りがあるのがもう特権なんだという。
単なる、ブリーチバイパスとは違うんだぞと。
これがPENTAXの銀残しなんだぞと。
クセが強いからと敬遠しているなら…それは大いなる損失というもの。
飛び込んでみれば、昨日までとは全然違う世界が開けるのに…と言っちゃうのも、やっぱり大げさ? いや、そんなことはないと思いたい。
今日は「銀残し」だけで歩いてみませんか? というお誘い。
今回のお供
ついにAmazonから限定カラーが消えた!
…売れたのか? 売り切れたんだな? 儲かったんだな? PENTAX。
そうだと言ってくれw
一番愛しているTakumar。
F3.5。いいじゃないのスローレンズ。
この控えめさが、通の味わいなのよ。
…まぁ、つーても「帝王」FLEKTOGONなんだけどねw
本当に痺れるんだよ、このレンズ。最強。